映画「天使の卵」

公開初日に見てきましたよ!見ては来たけど…
これは酷い
感動するポイントを全てずらされた感じでした。
全体のことでいうと、夏姫が過去を振り返るって流れなんです。
これじゃ愛する人を失う悲しみが遠いわけです。
(歩太→自分ではなく、歩太→夏姫→自分)
だからどうしても他人事って印象が強いんですよねぇ。
また作品のイメージは桜だったんですがなぜか紅葉を強調。
公開時期にでもあわせたんだろうか?
次に配役の市原隼人の演技が駄目。
訴えるというより叫んでるだけにしか見えなかった場面が何度も。
展開自体は原作に違いんですが、
ラストシーンが春妃が死んで四年後に歩太が春妃の絵を描くところ。
これは梯子で補足する場面だと私は思います。
つまりは一番の見所を通過点として進んじゃったんです。
ついでに春妃を説得する場面がなぜか寺。
場所を帰る意味が分かりません。
説得内容も十年も抱えてきた問題とか言ってスルー。
父親から開放されたという表立って言えない本音をもらすことなく、
自分が春妃に救われたことだけを伝える。
これじゃ軽くて説得力もないじゃないですか。
と、まぁ色々ダメ出ししてきましたが、
こんな感じで原作ファンの私は到底満足出来るものではありませんでした。
でも原作を読んでない人の感想も聞いてはみたいですねぇ。